
「子育て落ち着いたから仕事再開したいけど、パートの面接ってどんなこと聞かれるの?」

「ブランクがあると不利?不採用もよくあるのかしら?」

「パートって主夫(男性)でも採用されるのかな?」

「定年退職後のシニアでも働ける?」

「面接で志望動機ってなんて答えればいいの?」
そんな不安を感じながらパートの面接に臨む方も少なくありません。
面接では、スキルや資格よりも「どんな人柄か」「長く働けそうか」「職場に馴染めそうか」を重視されます。つまり、しっかり準備しておけば自信を持って答えられる質問ばかりです。
この記事ではパートの面接で聞かれる定番の質問と回答例、汎用的に使える志望動機をまとめました。これから履歴書を書く方や、面接に臨む方はぜひ目を通してみて下さい。
パートの面接でよく聞かれる質問
パートの面接では、主に応募者のシフト希望、仕事の適性、協調性、誠実さや働く意欲などを確認する質問が中心です。
ここでは実際に多くの応募者が聞かれた、よくある質問を紹介します。
① 志望動機について
パートやアルバイトで志望動機というと少し堅苦しいですが、「どうしてこの職場を選んだのですか?」という質問は必ずと言っていいほど聞かれます。履歴書にも記入欄がありますよね。
採用は誰でもいいというわけではありませんので、面接官は応募理由から“働く意欲”や“職場との相性”を見ています。
ただ、人材不足ですぐにでも働いて欲しい場合、志望動機は聞かれないこともあります。その場合、シフトの話から始まるケースが一般的です。
汎用的に使える回答例:
② 勤務日・シフトに関する質問

「週に何日くらい働けますか?」「土日は入れますか?」
など、勤務条件の確認は必ず行われます。
回答例:
無理のない範囲で正直に伝えましょう。家庭と両立できる働き方を理解してくれる職場の方が、結果的に長く続けやすいです。
③ 経験・スキル・適性に関する質問

「以前はどんなお仕事をされていましたか?」「似たような業務の経験はありますか?」「接客は好きですか?」「黙々と作業するのは得意ですか?」
といった質問もよくあります。
回答例:
経験がない場合でも、「家事で培った丁寧な掃除を活かしたい」など、生活の中のスキルに置き換えて答えると好印象です。
④ ブランクや再就職についての質問

「お仕事にブランクがありますが大丈夫ですか?」「どうして今回働こうと思ったのですか?」
という質問も、主婦層には多いです。
回答例:
ブランクを“マイナス”ではなく、“今の自分だからできること”として捉える姿勢が伝わると安心感を与えます。
⑤ 家庭や家族との両立についての質問

「突然お子さんが体調不良になった時、どう対応されますか?」「家族の理解はありますか?」
など、家庭事情に関する質問も少なくありません。
回答例:
家族の協力体制を伝えることで、勤務への責任感をアピールできます。
⑥ 職場での人間関係・チームワークへの考え方
「チームワークは好きですか?」「どんな雰囲気の職場が合いそうですか?」などの質問で、人柄や協調性を見られることがあります。
回答例:
派手なアピールよりも、落ち着いた誠実さを感じる受け答えが印象的です。
⑦ 長く働けるかどうか

「どのくらいの期間働きたいと考えていますか?」
回答例:
短期希望でない限り、「長く続けたい」という気持ちを伝えるのが基本です。
⑧ 仕事に対する姿勢・やる気
ややハードルの高い職種や職場の場合、パートやアルバイトであっても「仕事をする上で大切にしていることは何ですか?」などの難しい質問もあります。
ただ、正社員の募集でもなければこのような抽象的な質問は基本的にありません。
仕事では「誠実さ」「協調性」「責任感」が評価されやすい要素です。
回答例:
パートの面接の回答で意識したいポイント
嘘をつかない・無理をしない
採用されたい気持ちが強いと「融通がきく人」「会社にとって都合のよい人」と思われたい気持ちも生まれますが、無理なシフトや条件を引き受けると後で苦しくなります。正直に伝えることで、結果的に職場とのミスマッチを防げます。
丁寧な言葉遣いと穏やかな印象を意識
面接では話し方や表情も大切です。ゆっくり話す、相手の目を見る、最後まで聞いてから答える。この3つを意識するだけで、落ち着いた印象になります。
「働きたい理由」を自分の言葉で
マニュアル通りの答えより、「なぜ働きたいのか」が正直に伝わる言葉の方が印象に残ります。「子育てが落ち着いたので、働くことを生き甲斐にしたい」「社会とつながっていたい」など、自分の思いを素直に話しましょう。
よくある不安と対処法
ブランクが長いけど大丈夫?
問題ありません。多くの職場では、初めて・久しぶりの方に丁寧に仕事を教えてくれます。逆に言えば、パートやアルバイトの仕事は誰でもできる簡単な仕事がほとんどです。
「覚えるのに少し時間がかかるかもしれませんが、一つずつ覚えていきたいです」と前向きに伝えましょう。
家庭の都合で急に休むかもしれない…
病気や体調不良、法事などの急用は誰しもあり得ることであり、お互い様です。それは面接官も理解しているので、「病欠や急用の際はできる限り早く連絡します」と伝えておけば大丈夫。
会社側が困るのは、突然のシフトの変更、無断欠勤や音信不通です。どの職場でも必ず起きていることなので、自分は無責任ではないことをアピールしましょう。
年齢が気になる…
パートというと一般的には30代40代50代ぐらいのイメージが強いですが、年齢よりも“仕事への姿勢”の方が大切。「学ぶ意欲がある」「責任を持って働ける」ことを伝えられれば、むしろ安心感を与えます。
それに、年配・高齢者スタッフが居てくれた方がお店を利用しやすいというお客さんもいます。実際、飲食店やスーパー・コンビニで年配のスタッフが接客しているのをよく見かけますよね。アットホーム感だったり地域のホッとするお店作りにも最適なのです。
昨今、どの業界も積極的に高齢者採用が増えており、マクドナルドでは60代~70代のシニア層が活躍しているのは有名です。仕事や働く意欲に年齢は関係ありません。
それでもどうしても職場での年齢が気になるようであれば、スーパーや清掃のパートを選ぶと比較的年齢層が高めになります。
男性でも大丈夫?
パートやアルバイトに性別は関係ありません。パートというと一般的には主婦や年配の女性のイメージが強いですが、昨今は主夫はもちろん、定年退職後に働くシニア男性もいます。
パートの面接を難しく考える必要はありません
パートの面接では、特別なスキルや経験よりも、「誠実に働ける人か」「周囲と協力できるか」「シフトに穴を空けないか」などを見られます。
事前に質問内容と回答の流れを押さえておくことも大切ですが、誠実さと責任感さえあれば大丈夫。肩の力を抜いて、「今の自分にできることを正直に伝える」――それが何よりのアピールになります。
終わってみれば「あ、こんなもんか」と思えるほど、パートの面接で難しいことはありません。ぜひリラックスして臨んで下さいね。
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