
連絡しないでバイト休んじゃった。そのまま辞めちゃお…
という人は実は少なくありません。でも、無断欠勤やバックレは「その場しのぎで済まない」こともあります。この記事では、
- バイトを無断欠勤、そのままバックレたときに起こり得る問題
- 法律的なリスク
- 実際にバックレして辞めた人の体験談
- 平穏に辞めるための方法
まで、現実的な視点で整理してみました。

無理はしなくていい、でも後悔しない選択をするための参考にしてください。
※本記事は、一般的な事例やよくある口コミ・体験談をもとに構成したものです。感じ方や状況には個人差がありますので、参考程度にご覧ください。
人はなぜバックレてしまうのか?

「バックレ=悪」とは言い切れません。なぜなら、そこには追い詰められた理由があることが多いからです。
人間関係が限界だった
店長や先輩との相性が悪く、怒鳴られたり、無視されたり、理不尽に扱われたり…。そんなパワハラ環境では、もう行く気力がなくなるのも当然です。職場でいじめに発展しているケースも少なくありません。
そしてそれを相談しようものなら、

うちでやっていけないなら他ではもっと無理だよ
とお決まりの文句が返ってきます。実際はそんなことは全くありません。
仕事、シフトが厳しすぎた

仕事が難しい、大変でついていけない
無理にシフトを入れられる、「代わりがいない」と責められる。ひどい場合は、

「休みたいなら自分で代わりを探して」
などと強要されてしまうことも…。こういった理不尽なことが続くと、「もういい加減バックレよ、ぶっちしちゃお」という心理になり、無断欠勤につながってしまいます。
辞めると言い出せなかった
「辞めたい」と伝える勇気が出ない。怒られそう、迷惑をかけそう、そんな気持ちが重なって、結果的に“フェードアウト”してしまう人も少なくありません。
無断欠勤・バックレすると起こり得ること

無断でバイトを辞めると、実際にどんなことが起こるのか。思っているより現実的な影響があります。
職場から連絡が来る
まずは、店長や社員から電話・LINEで連絡が入るケースがほとんどです。最初は「大丈夫?」「何かあった?」という確認から始まり、返事がないと最終的には自宅に来たり親元に連絡が行くことになります。無視を続けていると警察に通報するなんてこともあるかもしれません。
自分ではバックレしたつもりでも、会社側からしたら「家で倒れているんじゃないか?」や「何かトラブルにでも巻き込まれた?」などの心配につながるため、決してそのままにしておくわけには行きません。
そういった意味でも、無断欠勤やバックレは極力避けるべきと言えます。

後々かなりめんどくさいことになります。
給料の支払いが遅れたり、支払われないこともある

勤怠の確認が取れないと、最終勤務分の給与振込が遅れることもあります。基本的に、働いた分の給料は法律で支払い義務がありますが、手続き上の遅延が起きやすいのが現実です。
中には、無断欠勤やバックレした人間に給与は支払わないといった強気な姿勢を見せる企業もあるため、特に自分に非がある場合の多くは泣き寝入りになるか、もしくはそれでも訴えて裁判沙汰に発展させるかのケースになります。
裁判の手間暇やコストを考えると、ほとんどが泣き寝入りするしかないというのが現実で、企業側もそれを分かった上で支払いを拒否することもあります。無断欠勤・バックレをした「個人」対「企業」では、あまりに分が悪いと言わざるを得ません。
制服・名札・ロッカーの返却が必要になる
制服や名札、ロッカーのカギなどの貸与物をそのまま放置してしまうと、弁償を求められるケースも。実際には請求まで至ることは稀ですが、店によっては「クリーニング代を差し引く」などの対応をされることもあります。
次のバイト探しに悪影響を及ぼす可能性
世間は意外と狭い…と言うように、運悪く何かのはずみで同系列の店舗で情報が共有されてしまったり、悪い噂が立ったり、「別の店なら大丈夫」とは限りません。
無断欠勤・バックレの法律的な問題

結論から言うと、アルバイトを無断欠勤、そのままバックレしても法的な罰則はほとんどありません。ただし、民事的なトラブル(損害賠償など)に発展するケースはゼロではありません。
損害賠償を請求されるケースは稀
無断欠勤やバックレをされたことによって「人手が足りなくなった」「売上が減った」としても、それを直接的に証明して損害賠償を求めるのは現実的に難しいです。
ただし、制服を返却しない・故意に設備を壊したなどの場合は別です。
給与は必ずもらえる
上記で給与の支払いが遅れたり、最悪支払われないケースもあると述べましたが、法律的にはバックレしても働いた分の給料は受け取る権利があります。
ただし、連絡を完全に断ってしまうと支払いが遅れるので、少なくとも「給料振り込みお願いします」とだけでも伝えておくと安心です。
実際にバックレして辞めた人の体験談

緊張しすぎて出勤できなかった学生

「初日の緊張で、出勤前にお腹が痛くなって、そのまま行けませんでした。次の日に謝ろうと思ったけど、怖くてLINEもできず…結局そのまま辞めました。」
──こうした「逃げるように辞めた」ケースは珍しくありません。後悔する人もいれば、癖になってしまう人もいます。
人間関係がつらくてバックレた社会人

「店長がキレるタイプの人で、胃が痛くなるほどストレスでした。
“辞めます”と言うのも怖くて、ある日突然行くのをやめました。
数回電話が来たけど、無視したら連絡もなくなりました。」
──多くの場合、店側も「もう来ない」と判断すれば深追いはしません。ですが、連絡がつくまで繰り返し連絡をするケースがほとんどです。
その後の転職で苦労した例

「次のバイトの面接で、“前の職場はなぜ辞めたの?”と聞かれて困った。正直に無断欠勤して辞めたとは言えず、話を濁しました。嘘をついていることが地味にストレスで…。ちゃんと辞めておけば良かったと思いました。」
「もう無理、限界」と感じたら、どうすればいい?

しばらく休めば立ち直れるならともかく、精神的に限界を感じているなら、無理に出勤しなくても構いません。ただ、一言だけでも連絡を入れておくと、後々のトラブルを避けられます。
先にもお伝えしたように、無断欠勤やバックレは「会社に心配をさせる」ことになり、余計迷惑をかけてしまうことになります。
電話やLINEでの伝え方の例

「体調不良で出勤が難しいため、お休みをいただきたいです。また、今後も続けるのが難しいため、改めてご相談させてください。」
たったこれだけでも、“無断欠勤”から“連絡あり退職”に変わります。たとえ電話ができずとも、LINEなどの文章でも構わないので、一報を入れるのが無難です。
どうしても言えない場合は「退職代行」も検討を
「直接話すのが怖い」「電話もLINEも無理」という人は、退職代行サービスを利用するのも一つの方法です。アルバイトの場合の費用は1〜3万円程度が多く、業者ともLINEでやり取りが完結します。
一見大げさに思えますが、心身を守るための手段としては合理的と言えます。「辞めることぐらい自分で伝えなよ」的な精神論は抜きにして、無難に済ませるために利用することは責任感のある判断です。
バックレのその先を後悔しないために

バックレは「逃げ」ではなく、限界だった自分のSOS。それ自体を責める必要はありません。ただ、「次は同じことを繰り返さない」ための工夫や対処をできるようにしておくことが大切です。
次に働くときは…
- 自分に合う仕事内容、無理のないシフト希望を出す
- 人間関係の雰囲気を面接でよく観察する
- 無理を感じたら、早めに相談・退職を申し出る
どんな職場でも合う・合わないはあります。一度バックレたからといって、社会的に「終わり」なんてことはありません。大切なのは、次にどう動くかです。
まとめ
「バックレ」が良くないことは当たり前ですし、無断欠勤してそのまま辞めるとトラブルにつながってしまいます。でも、命や心を削ってまでバイトに行く必要はありません。
もし「もう無理」と感じたら、逃げてもいい。ただ、その後のことを考えたら、嫌でも極力連絡だけは入れた方が無難ですし、気持ち的にも楽になれます。



コメント