
「コンビニのバイトって、やっぱりきついのかな…?」

「初めてのバイトがコンビニでも大丈夫?」
求人サイトでは「未経験歓迎」「学生歓迎」と書かれているのに、口コミサイトやSNSをのぞくと「きつい」「大変」「辞めたい」といった声が目立つのも事実。
たしかに、コンビニの仕事はレジだけでなく、品出しやホットスナックの調理、宅配便や公共料金の支払い、コーヒーマシンの清掃などなど、覚えることが多く「きつい」と言われがちです。実際のところ、コンビニのバイトはどうなのか…。

自分の友人の話で恐縮ですが、大学時代からいまだに夜勤を続けています(アラフォー)。新卒カードをコンビニに捧げた友人が誇らしいです。
この記事では、実際にコンビニで働いた人たちのリアルな体験談や口コミをもとに、「きつい」「もう辞めたい」と言われる理由を検証してみました。
ただ、コンビニと言っても、セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ、デイリーヤマザキ、ポプラ、セイコーマート、コミュニティ・ストア、スリーエフ…など様々あり、店舗の職場環境も様々なので一概に判断することはできません。
※本記事は、実際によく見られる口コミをもとに構成・編集したものです。内容や感じ方には個人差がありますので参考程度にご覧下さい。
コンビニバイトを経験した人のリアルな口コミ
体験談①(セブンイレブン/男性/20歳/大学生)


大学から近く、学校帰りにシフトに入れる仕事を探していたときに見つけたのがセブンイレブンのバイトでした。友人が「楽だよ」と言っていたので気軽な気持ちで応募しました。
最初はレジ操作や公共料金の支払い、宅配便の受付など覚えることが多くて大変でした。特にマルチコピー機の操作や、公共料金の支払いミスが怖くて常に緊張していました。
夜勤では酔っ払い客の対応や品出しもあり、精神的にも体力的にもきついと感じることが多く、正直「辞めたい」と思ったことも何度かあります。
ただ、常連さんとの会話や、品出しを終えて売り場が綺麗に整った瞬間の達成感は気持ちよく、「続けててよかった」と思えることもあります。
あと、セブンイレブンでも取り扱い店舗によりますが、うちのお店はおでん対応が大変でした。レジがひとりの時におでんの注文があるとすぐに並びが詰まってしまいます。
体験談②(ローソン/女性/35歳/主婦)


子どもが学校に行っている間だけ働けるパートを探していて、シフトの自由度が高いコンビニを選びました。応募したローソンはオープニングスタッフの求人だったのが決め手です。
昼間の時間帯は主婦仲間が多く、雰囲気は穏やかでした。ただ、お昼時はレジが途切れず、お弁当を温めながら宅急便を処理し、コーヒーも淹れる…という「マルチタスク地獄」。
慣れるまでは頭がパンクしそうでした。たまにきつくクレームを言うお客さんもいて、「辞めたい」と思った瞬間もありました。
それでもローソンはマニュアルが整っていて、ミスしても店長がフォローしてくれたのは助かりました。人間関係に恵まれていたので、忙しくても続けられたと思います。
体験談③(ファミリーマート/男性/18歳/高校生)


初めてのアルバイトで、家から近くて通いやすいファミマを選びました。高校生なので夕方から夜までのシフト(17:00~22:00)で働いています。
アルバイトでも高校生は不採用になりやすく、その点コンビニは採用されやすいと思います。
19:00頃の帰宅ラッシュの時間はとにかく混みます。レジ対応のスピードが求められます。最初のうちは焦ってしまい、お釣りを間違えそうになったことも。慣れてきてからは常連のお客さんが「頑張ってるね」と声をかけてくれて嬉しかったです。
ただ、テスト期間中にシフトが被るとつらいです。勉強との両立は慣れるまで少し大変でした。当然ですがシフトは事前申告制なので、入れなければいいだけなのですが…。
体験談④(ミニストップ/男性/28歳/フリーター)


他の仕事を探しながら、つなぎで始めました。ミニストップはレジ横のホットスナックが多く、接客だけじゃなく調理も多いのが面白そうだったからです。
ソフトクリームやパフェを作るのは楽しい反面、忙しいときは戦場です。レジ待ちのお客さんが並んでいる中、レジ打ち、袋詰め、調理まで全部一人でこなすこともあります。
厳しいお客さんやちょっと怖い人もいて、「きつい」「辞めたい」と思う瞬間は正直ありました。でもスムーズに仕事をこなせている時の充実感もあります。今では接客にも抵抗がなくなり、コミュ力は成長できたと思います。
体験談⑤(ローソン/女性/30代/主婦)


子どもが小学校に入って時間ができたので、家の近くで働ける仕事を探していました。ローソンは自宅から徒歩2分で通いやすく、レジ業務などもすぐ覚えられそうだと思って応募しました。
以前スーパーで働いたこともあり、接客には少し慣れていたのがきっかけです。
実際に働いてみると、朝の時間帯は通勤・通学の人が多くて想像以上に忙しかったです。特にお弁当の温めやコーヒーの注文が重なるとレジが大混乱。
でも慣れてくると常連さんと軽く会話できたり、「いつもありがとう」と言ってもらえるのがうれしい瞬間です。
レジをしながら合間を見て揚げ物を作るのは少し大変でしたが、スタッフ同士で助け合える職場だったので辞めたいとかは思ったことありません。
体験談⑥(セブンイレブン/女性/60代/シニア)


退職後の生活リズムを整えたいと思い、近所のコンビニに応募しました。週3日、午前中だけの短時間勤務です。
覚えることは多かったですが、店長や若いスタッフが丁寧に教えてくれたので安心でした。接客中に「ありがとう」と声をかけられると嬉しく、やりがいを感じます。
ただ、長時間立ち仕事なので、体力的には少しきついです。休憩時間にしっかり足を休めるようにしています。
体験談⑦(ファミリーマート/男性/40代/フリーター)


昼夜問わず働ける職場を探していて、結果コンビニでした。もともと夜型の生活なので、深夜勤務なら自分のペースで作業できそうだと感じたのが理由です。
面接では「夜勤経験ありますか?」と聞かれましたが、丁寧に教えてもらえるとのことで挑戦することにしました。
深夜帯はお客さんが少なく、自分のペースで仕事ができます。夜勤手当があるので時給も高く、短時間でもしっかり稼げました。
ただ、思っていたよりやることが多く、慣れるまではきつかったです。商品補充、賞味期限・消費期限チェック、納品チェック、清掃、廃棄処理と、一晩中動きっぱなし。夜勤に慣れるまでは休憩中の眠気がつらかったです。
夜勤は2人態勢だったので、相方との相性が大事。良い人と組めると快適に働けます。基本的に落ち着いた職場でした。
体験談⑧(セブンイレブン/女性/高校生/初バイト)


友達がセブンでバイトしていて、「高校生でもできるよ」とすすめられて応募しました。放課後に働けるし、家から自転車で通える距離だったのも決め手。
初めてのアルバイトだったので、最初は接客に緊張していたけど、すぐ慣れました。
最初は覚えることが多すぎて本当に大変でした。やることすべてが初めての経験。でも先輩が優しくフォローしてくれて、少しずつ慣れていきました。お客さんに「いつもありがとう」と言われた時はすごくうれしくて、がんばってよかったと思いました。
学校との両立は大変だけど、シフトが自由に調整できるので助かります。
コンビニバイトが「きつい・辞めたい」と言われる理由

コンビニのバイトは「きつい」「つらい」「辞めたい」という口コミが多いですが、共通しているのは、「仕事量の多さ」と「覚えることの多さ」。
レジ、品出し、清掃、宅配便受付、公共料金の支払い、コーヒー、ホットスナック、おでん、マルチコピー機対応、キャンペーン対応…とにかくマルチタスクを同時進行でこなさなければなりません。
また、客層が幅広く、クレーム対応やトラブルも発生しやすいのも事実。特に夜勤や繁忙期は、体力的にも精神的にも消耗します。
それでもコンビニバイトが人気な理由

一方で、依然としてバイト人気はトップクラス。なぜ多くの人があえてコンビニを選ぶのでしょうか?口コミから見えるその理由をチェックしてみましょう。
シフトの自由度が高く、生活スタイルに合わせやすい
コンビニは基本24時間営業、早朝・昼・夕方・深夜など、自分の生活リズムに合わせて働けるのがメリットです。特に学生や主婦、フリーターからは「シフトが柔軟で働きやすい」「予定が組みやすい」「短時間でも働ける」といった口コミが多く見られます。
学校の授業や家庭の都合に合わせて柔軟にシフトを組める点は、他のアルバイトにはなかなかないメリットです。
どこにでも店舗があり、通いやすい
全国どこにでもあるコンビニは、通勤・通学の途中や自宅近くで働ける点が強みです。「家から徒歩5分だから」「学校帰りに寄れる」といった理由で応募する人も多く、アクセスの良さが人気を支えています。同じ働くなら通勤時間のロスをできるだけなくしたいのは当然かもしれません。
未経験でも始められる
コンビニは研修制度やマニュアルがしっかりしています。接客やレジ操作が初めてでも、動画やチェックリストを使って丁寧に教えてもらえる環境が整っているため、未経験や初バイトにも向いています。
口コミでも「最初は戸惑ったけど、慣れるまで先輩が横にいてくれた」「覚えることは多いけど、マニュアルがあるので安心」「数ヶ月で慣れた」といった声が多数見られます。
社会経験を積める
コンビニの仕事は接客・金銭管理・チームワーク・時間管理など、社会に出てからも役立つスキルが身につく点が高く評価されています。高校生や大学生の初バイトとして選ばれる理由の一つが、「成長を感じられるから」という点です。
特に常連のお客様とのやり取りを通して「人と話すことに慣れた」「接客スキルが身につく」「自信がついた」と感じる人も多いようです。
採用されやすい
コンビニバイトは求人数が多く、採用されやすいのが人気の理由です。条件的に短期間や週1~2日、短時間しか働けない人、高校生でも「すぐに雇ってもらえた」という口コミが目立ちます。
また、一度コンビニで働いた経験があれば、次に別の店舗や別会社のコンビニに応募する際も「経験者、即戦力」として評価されます。
このように、コンビニバイトは「きつい」と言われる部分がある一方で、働き方の自由度・通いやすさ・経験の積みやすさなど、他のバイトにはない利点が多く存在します。
また、その時の職場環境によりますが、「人間関係が良い」という声も多かったです。そのため今も多くの人が「やってよかった」「続けてよかった」「今後も続けていく」と感じています。
もし合わなければ無理せず辞めた方が良い

どんな仕事でも「もう辞めたい…」と思う瞬間はあります。そんな時はまず原因を整理してみましょう。人間関係が原因ならシフトを変えてもらう、業務が大変なら店長に相談するなど、解決できることも多いです。
「もう限界…」と感じた場合は、無理せず他の仕事に切り替えるのも立派な判断です。特に初日など、始めてまだ間もない内に無理だと思ってしまった場合は早めの決断が良い場合もあります。
お店としては、ひと通りの教育が終わってから「やっぱ辞めます」となるより、それだったら早いうちから辞めてもらった方が手間がかからないのが実情です。
基本的に入店して3か月間は試用期間となっていることが多いので、この間に合うか合わないかを判断し、合わないようだったら無理に続けようとするよりもさっさと辞めるのが賢明と言えます。

所詮バイトなので合わなければ次、合わなければ次…で大丈夫です。
まとめ

コンビニの仕事が向いている人
- 人と話すのが好きで、明るく対応できる人
- 同時に複数のことをこなすのが得意な人
- 忙しい状況でも冷静に動ける人
- 社会経験を積みたい人や、接客スキルを磨きたい人
コンビニの仕事が向いていない人
- 臨機応変な対応が苦手な人
- クレームや対人のやりとりにストレスを感じやすい人
- 夜勤など不規則な生活が体に合わない人「きつい」「辞めたい」と感じる人の多くは、このあたりの要素に当てはまります。
コンビニのバイトは慣れるまでが大変ですが、業務を覚えると効率よく動けるようになります。マルチタスク力が鍛えられるので、将来の仕事にも役立つ経験になります。
「きつい」、時には「もう辞めたい…」と感じる瞬間があるのは確かですが、初日で辞める人もいればフリーターで数十年と続けている人もいます。働きやすさは職場の環境次第で大きく変わるため、面接時に店長やスタッフ、店の雰囲気を見て判断するのがおすすめです。
「きついけど、続けてよかった」と感じている人も多いコンビニバイト。今、バイトを探している方は、ぜひ候補のひとつに入れてみて下さい。




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