ホテルの客室清掃のバイトって実際どうなんだろう?「きつい」「辞めたい」といった口コミを目にする一方で、「黙々とできて楽」「人間関係がラク」という声もあります。

実は自分もホテルで働いていました。
清掃の仕事は裏方で目立たないけれど、ホテルの印象を左右する大切なポジション。とはいえ、体力的にも精神的にもハードな一面があるのは事実です。
この記事では、ホテルの客室清掃のバイトのリアルな体験談や口コミ評判(ビジネスホテル・シティホテル・ラブホテル)をまとめました。これから応募を考えている方が気になるポイントを徹底解説します。
仕事内容の良い面・悪い面、実際に働いた人が「辞めたい」と感じた理由、向いている人・向いていない人…などなど。
※本記事は、実際によく見られる口コミをもとに構成・編集したものです。内容や感じ方には個人差がありますので参考程度にご覧下さい。
ホテルの客室清掃のバイト体験談&口コミ評判
女性/56歳/主婦(ビジネスホテル)
始めたきっかけ

子育てが一段落し、家事に支障が出ない時間帯だけ働ける仕事を探していました。友人に「清掃は年齢関係なくできるよ」とすすめられ、調べてみたところ、時間帯も10:00~15:00でちょうどよかったので、未経験からスタートしました。
業務内容の良い面と悪い面(きつい、辞めたいと思ったことなど)
ビジネスホテルの客室清掃は基本的に一人作業。決められた時間内に何部屋もこなすので、最初は時間に追われて大変でした。全身を使う仕事なので、腰や腕が痛くなることも少なくありません。
また、ホテルによって多少違うと思いますが、部屋数のノルマがあります。特に繁忙期でスタッフの人員が少ない時はノルマが増え、「もう無理かも」と思ったことがあります。
でも、1日中黙々と自分のペースで働けるのは気が楽で、自分の性格に合っていると思います。
職場の人間関係
同世代や年配の女性が多く、落ち着いた雰囲気です。挨拶と軽い会話程度で干渉しすぎない距離感が心地いいです。人間関係のトラブルが少ないのは長く続けられる理由の一つです。
ただ、過去には気の強いお局様的な存在の方もいて、みんなから煙たがられていました。
男性/20歳/大学生(ラブホテル)
始めたきっかけ

大学の授業がお昼頃までだったので、午後から働ける仕事を探していました。ラブホテルの客室清掃のバイトは「シフトが自由」「接客がなく黙々と作業できる」と聞き、時給も高めだったので応募しました。
業務内容の良い面と悪い面(きつい、辞めたいと思ったことなど)
1部屋を2~3人のチームで担当し、15分ぐらいでベッドメイクや風呂掃除、備品の補充を行います。
慣れるまでは時間との戦いでかなりきつかったです。特に土日や連休は回転率が高く、息つく暇もありません。汗だくになりながら次々と部屋を仕上げるので、初めての頃は「何度も辞めたい」と思いました。自分の作業が遅く、他の人に迷惑をかけてしまうのもプレッシャーでした。
ただ、慣れると手際が良くなり、達成感もあります。接客が苦手な自分にとって、人と話さなくていいのは一番のメリットでした。
あと、みなさんの想像通り、ごくたまにですが生々しい汚物や吐しゃ物、血液などを処理することもあります。
職場の人間関係
主婦のパートの方や意外と40代男性が多く、みんな明るく気さくでした。忙しいときは声を掛け合いながら連携して動く感じ。上下関係もあまりなく、雰囲気は悪くなかったです。
部屋が満室の時は暇になるので、裏でお菓子を食べながら雑談する時間がちょっとした癒しでした。
女性/34歳/フリーター(シティホテル)
始めたきっかけ

接客業に少し疲れて「裏方でコツコツ働ける仕事がいい」と思い、ホテルの客室清掃を選びました。シティホテルは街中に多く、アクセスが良かったのも決め手でした。
業務内容の良い面と悪い面(きつい、辞めたいと思ったことなど)
2~3人のチームで客室を担当します。ベッドメイク、浴室清掃、掃除機、アメニティの補充などが主な仕事。基本はルーティン作業ですが、部屋数が多い日は時間との戦いです。特に夏場は汗だくになります。
一番きつかったのは「完璧に仕上げなければいけないプレッシャー」。髪の毛1本でも残っていたり、ベッドにシワがあるとチェック担当にやり直しを言われます。
慣れるまでは落ち込むこともありました。でも、Googleマップに「最高にきれいな部屋だった」とお客様が口コミしているのを見かけた時は報われましたね。
あと、普通に生きていたらなかなか入れないであろう最上級スウィートルームのお部屋を担当したこともあります。
職場の人間関係
スタッフの年齢層は幅広く、30代〜50代の女性が中心。仕事中は黙々と、休憩時間は和気あいあいとしています。新人への教え方も丁寧で、分からないことを聞きやすい雰囲気です。お局様や派閥などもなく、人間関係のストレスはほとんどありません。
結局、ホテルの客室清掃のバイトはどんな人におすすめ?
向いている人
- 接客より裏方の仕事が好きな人
- 黙々と作業するのが好きな人(特にビジネスホテル)
- 体を動かす仕事が苦にならない人
- 時間を意識してノルマをテキパキとこなせる人
- 綺麗好き、細かい部分まで気づける人
ホテルに限らず清掃の仕事は「自分との勝負」。客室清掃は静かな環境で集中して働きたい人にはぴったりです。清潔感を保つ仕事なので、「細かい」「神経質」と言われるくらいの人のほうが実は向いています。
向いていない人
- マイペースな人(仕事が遅い、急げない人)
- 根本的に雑な性格の人
- 体力仕事が苦手な人
- 腰を悪くしている人
- 暑さやニオイ、汚れに敏感な人(潔癖症など)
特にラブホテルは、汚物に激しく抵抗がある人は絶対に避けた方が良いでしょう。
客室清掃はホテルの種類によって大きく異なる
主な業務内容
ホテルのタイプによって作業スタイルが大きく異なります。
ビジネスホテル:ひとりで複数の部屋を担当し、ベッドメイクから浴室清掃まで全て自分で行います。自分のペースで進められますが、ノルマがあり時間管理が重要です。
シティホテル:ビジネスホテルと比べて部屋が広いため、おおむね2人で1部屋を分担します。ベッド係・バス係など役割を決めて効率よく作業します。チームワークが求められます。
ラブホテル:部屋の広さやチームワークはシティホテルと同様ですが、休憩利用のお客様がメインのため入れ替わりが早く、回転率が高いのが特徴。2~3人で短時間で清掃するスピードと慣れが必要です。また、他のホテルとは汚れの種類・清掃の種類が違うのが最大の違いと言えます。
時給の目安
地域やホテルの種類によりますが、平均時給は1,000円~1,400円ほどです。
ラブホテルは夜勤があったり、特殊な清掃も含まれるため、時給が高めに設定されている傾向があります。いずれも経験やシフト貢献度によって昇給する傾向にあります。
勤務時間やシフト
お客様のチェックアウト後からチェックインまでの時間帯(10時~15時頃)が中心です。24時間営業のラブホテルは日中、夜間、深夜、早朝シフトもあります。
従業員の年代、男女比
主婦層が多く、40~60代の女性が中心です。最近では外国人スタッフも増えています。男性は少数派ですが、力仕事が必要な場面では重宝されることも。全体的に穏やかな人が多い印象です。
ホテルの客室清掃のバイトまとめ
ホテルの客室清掃のバイトは、きつい・汚い・辛いと感じる瞬間もあるものの、黙々とコツコツ働くのが好きな人には向いています。接客が苦手でも続けやすく、体を動かす仕事にやりがいを感じる人におすすめです。
「辞めたい」と感じる理由の多くは体力面のきつさや時間的なプレッシャー。でも、それを乗り越えた人の多くが「今はやりがいを感じている」と口をそろえます。そういう意味では、最初は大変だけど慣れてきたら楽に感じる仕事かもしれませんね。
また、イメージからラブホテルが一番きついと思う方も多いですが、実際に働いている人からすると、「ビジネスホテルやシティホテルより、ラブホの方が断然良い」という人もいます。
各々の性格や向き不向きにもよりますが、ラブホの清掃が生理的に無理とかでなければ、勤務時間や時間帯、時給なども考慮して検討するといいでしょう。
ホテルの客室清掃は、自分の性格や働き方に合うホテルを選べば長く安定して続けられるバイトです。気になる方は、一度求人をチェックしてみてください。

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